しまなみ無人島チャレンジ

釣行記録

それは進化なのか…または退化なのか。

人間から失われつつある狩猟本能。

そもそも狩猟本能ってものが人間の根幹に隠れてあるのかどうかを問われると私には全くわからないが、無いにしてもそれをこれから知り目覚めさせる事はできる。

その狩猟本能が生きていく上で必要かどうかも正直わからないけれど、食物連鎖の頂点に君臨する人間にはなんとなく必要な事のような気がしないでもない。

なにより獲物を狩りありがたく命を頂戴し食らう行為によって感じ学ぶ事は多く、現代社会において非現実的であり特殊な刺激と高揚感を得られる。

文章だけだとサイコパスな感じに見えるけれど、命の奪い合いは自然界ではごく当たり前の事で今も昔も変わらない事実。

命を奪い、命を繋げる行為は何も鬼畜な事ではない。

前置きが長くなったけれど、私はそんな感覚で釣りをする事を意識する時もある。

今回がそうだった。

そんな今回の釣りは、しまなみ無人島チャレンジ。

初めて上陸する場所で、自分の力と道具で獲物を探し狩る。

そして、ありがたく命を頂戴し食う事を着地点として挑んできた。

灼熱の地磯

前日に友人のヒロヤにアポを取って、無人島に上陸させてほしいとお願いをした。

二つ返事でこころよく手伝ってくれるヒロヤには本当に感謝している。

そして当日の朝早くに船で連れて行ってもらい無人島に上陸。

用意してある物は、水、シーバスタックル、ブルーブルーのルアーのみ。

まぁ滞在時間も5時間程の見立てで、熱中症だけ気をつけていたら大した事はない。

ただ日陰が一切ない場所だったから、自分の体を管理しつつ慎重に。

とりあえずグーグルアースでわかる範囲の地形と潮で見立てた場所を目指す。

あとは、現場合わせで微調整。

まぁいつもやっている事だ。

「まずはトップからだろ」

と、アービンのスキッピングで飛距離を稼ぎ広範囲に魚を探していく。

ジアイだったら、やる気の魚はすぐにトップに反応してくる。

が、なにやらチェイスのようなものがあるがバイトまではいたらない。

「ちょっと速度を落としてしっかり動かしてみるか」

選んだルアーはガボッツ150。

これが正解。

一投目から水面を割り真鯛が飛び出す。

が、フッキングしない…。

まだまだトップ真鯛は研究中だからわからないけど、ボディ幅が広いルアーはトップ真鯛で反応をとりやすいがフッキングまでいたらない事が多い。

真鯛は鱸とは違い、強靭な歯でルアーに噛み付いてくる。

その時にフッキングしても、ルアーが真鯛の口をスライドしてフックが刺さるって現象が起こりにくい気がしている。

結局、2回程真鯛を反応させる事が出来たがファイトには持ち込めず。

そこから数時間は何をやってもダメな時間。

ヘビーワンでスキッピングしたり水に入れてみたり、シャルダス入れたりナレージ入れたり…

立ち位置や状況を考慮しつつ探ってみるもまるで無反応。

そうこうしているともうすぐ潮止まり。

上陸した時とは状況がガラっと変わり、流れは乏しく本流付近しか釣りにならない。

「もう最後はこれしかないか」

ブローウィン140sをセットしてラストチャンス。

すると…

ドン!

「…一撃かよ」

暴れ回る魚に緊張した。

久しぶりの感覚。

そしてズリ上げた瞬間に、いつもと違う高揚感。

ブローウィン140sはしまなみに抜群だ。
これ一本でしまなみを攻めきれるバリトーノ87と美しい真鯛。

ありがたく命を頂戴し、食う為に処理をした。

tackle data

ROD  バリトーノ87

REEL  14ステラ4000XG

LINE  レジンシェラー4 1.5号 耐摩耗ショックリーダー7号

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