フリッド125Sの解説

ルアー解説

2019の年末

BlueBlueから届いたプロト

このフリッド125S…預かった当時はまだ名前が決まっていませんでした。中には耳にした事がある方もいると思いますが通称【SSKM】と呼ばれていました。その意味は結局知る事はありませんでしたが、インパクトの強い呼び名でいまだに”フリッドと言えばSSKM”みたいなイメージがあります。
そんなフリッド125Sも発売間近とゆう事で、今回は過去ログを修正しつつ改めて解説していこうと思います。


BlueBlueのヘビーシンキングペンシル。
フリッド125Sです。

【変わった見た目と狙い】

フリッド125Sは125mmのサーフ特化型ヘビーシンキングペンシルです。語るべき特徴はたくさんあるのですが、まずは目に見えてわかるこの特徴。

頭に付いたトサカの様な大きなリップ。

腹部に付いた小さなリップ。

現在、市場にあるヘビーシンキングペンシルの中では、あまり見ないこの風貌。とゆうか、見た事がありません。
当然ながらこの2つのリップは意図してボディに設置してあります。これらはただの飾りではなくそれぞれに意味があります。まずはその解説を…

といきたいところですが…
その前に語っておく事があります。

このフリッド125Sは固定重心の後方重心です。

そのメリットと言えば、特筆すべきはやはり飛距離ですが、デメリットもあります。それはアクション時の姿勢。
後方固定重心のヘビーシンキングペンシルはどうしてもアクション時に尻下がりになります。その尻下がりの姿勢を矯正する為に、フリッド125Sには2つのリップが付いています。

頭のリップは流れを受けたら抵抗で頭を下へ押さえ込む役割を。
腹部のリップは流れを受けたら抵抗で尻を浮かせる役割を担っています。
とは言っても実は、このリップについて工場長から説明を受けた訳では無いので個人的見解ですがw
そして、2つのリップには更にもう一つ役割があります。それは、ヘビーシンキングペンシルらしからぬしっかりとある巻き感。その巻き感と後程書くアクションの質は、アングラーへの情報伝達としてしっかりと機能しています。
とゆう事は、今何をしてるかハッキリわかるヘビーシンキングペンシル。
とゆう事は、僕みたいなシンペンが苦手な方でも扱いやすいヘビーシンキングペンシルなのではないかと思っています。要はシンペン初心者でも扱えるという事ですね。

【どんなアクション?】

フリッド125Sのアクションはボディの長さもある事から、ストローク幅の広いブンブンと尻を振るアクションをします。
と、いつも言ってる事ですがアクションに関しては百文は一見にしかず。
こちらをご覧ください。

フリッド125S水中アクション動画★BlueBlue

見ての通りとても存在感のあるアクションです。
中速のただ巻きやストップ&ゴーと相性が良いです。

ただ、高速は浮き上がりすぎる事と暴れすぎるのでおススメしません。
あとただ巻きで使用する際は、フリッド125Sの特徴であるしっかりとした巻き感を途切らせないように意識してください。
フリッド125Sはしっかり巻いて使用するルアーです。流れの強さにもよりますが流す釣りは得意ではありません。なので、常にフリッド125Sのアクションを手元に感じる事を意識してください。逆に言えば、それだけでフリッド125Sをしっかり使えてる事になります。巻き感がそこにしっかりとある事で釣れる巻き感を探す事ができます。シンペンには巻き感が少ない事から釣れる巻き感がわからず、結果魚が釣れず苦手意識が芽生える事は少なからずあると思います。フリッド125Sはそこをカバーできるアクションと言えます。
ちなみにフックは#6#5#4が使用可能です。僕はロックショアの場合は#4を使っています。

【2つ目の情報伝達】

フリッド125Sの”自分が何をしているかをアングラーにハッキリと伝える情報伝達”について先程説明しました。そして別にもう一つ、フリッド125Sが伝えるのが得意な情報があります。それはボトム感知。次はこれについて解説です。

船釣りで使うオモリの種類でこんな形の物があります。

左側のオモリは水を受ける面積が広い為、水の抵抗が強く落下スピードが下がります。また海底との接地面が多いのでドスンッと着底し着底したタイミングや底質の情報がボヤけます。
右側は水を切りながら進むので抵抗が少なく落下スピードが速く、また海底との接地面が少ないのでコンっと着底し着底したタイミングや底質の情報が明確になります。

そしてここから本題。
フリッド125Sは後方固定重心です。フリーフォールでは垂直に真っ直ぐと速いスピードで落下します。

そうなんです。
ボトム感知能力が高いんです。
フォールスピードが速く、底との接地面が面ではなく点なので質の良い情報がアングラーへ届きます。それが2つ目の情報伝達。
素早く落下して、可能な限り明確にボトムを感知する事のメリットは使用するフィールドに幅が出てきます。

飛距離が凄まじく出るので遠浅サーフもいい。浮き上がりが良いので根掛かりの回避も容易です。
落下スピードやボトム感知能力が生きるどん深サーフもいいでしょう。
冒頭に書いたようにサーフ特化型と謳ってはいますが、僕は全くそう思っていなくてフリッド125Sは地磯にもバッチリ使えます。
ちなみに港湾はダメですよ。港湾ではもっと軽いシンペンを使ってください。

「そんなサーフも地磯もいけるフリッド125S…
実際どんな魚が釣れたん?」

次はそこを語ります。

【フリッド125Sの釣果】

振り返ってみるとですね…
フリッド125Sの釣果は地磯ばかりでしたw

そこそこ数があるのでバンバンいきますよ。

数日前のランカーシーバス。後ろからガッポリ。

いい食い方。

これも良いシーバス。後ろからガッポリ。フリッドは何故かこの食い方が多いです。

また後ろからガッポリ。そしてどのシーバスもでかい!このシーバスは90ジャスト!

ショア真鯛にもバッチリ!

と…言った感じで…
地磯でもバッチリ使えるルアーです。
地磯でかなり投げ込みましたが破損もありませんので強度も抜群です。

みなさんもう何となくイメージはあると思います。そのイメージがあるポイントできっとフリッド125Sは輝くと思います。

フリッド125S
何してるか良くわかるシンペン
苦手を克服できるシンペン

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