戸澤さんのしまなみ海道の旅が終了。
「また会いましょう」
と手を振り別れた翌日。
ふと今回同行させて頂いた三日間を振り返る。
もちろん楽しかったし、勉強させて頂いたしで最高だった。
それは前提として、一言でまとめると…
「海の状況悪かったなぁ」
の一言。
連休真っ只中という事もあり、様々なアクシデントがあったのも確かにある。
度重なる船とのバッティング。
海は広いんだから沖を走ってくれればいいものを、わざわざ我々の目に船を止めるんだから…
さて止めたから釣りをするのかと思ったら、ただ止めて全速で立ち去る。
そりゃ場は荒れて釣れない。
けど、それよりも海の状況もパッとしなかった。
オフショアで青物を狙っている友人達も口を揃えて言っていた。
「いやぁ…この潮は釣れねぇ…」
そんな中でも、結果的に楽しんで頂けたようで一安心だった。
実はそんな三日間。
私はほとんど竿を振っていない。
だから、寝不足だったがちょっと状況チェックもしつつ釣りへ。
戸澤さんとアチコチまわったポイントを良いタイミングでアジャストしながら流し歩いてく。
そして、すぐわかった。
「あー、本当状況はちょっと悪くなってる」
何が原因かはわからない。
考えられる事はたくさんある。
人的プレッシャー?スナメリの接岸?
水温の変化?魚が抜けた?
漁師が入った?などなど…
詳しくはわかるわけがないけれど、釣れにくくなってる事はよくわかる。
バイトが小さい。
あたるけどのらない。
これは食い気がない?マイクロ食ってる?
鱸じゃなくてメバル?いや、サバが入った?
などたくさん考えるが、これも今はわからない。
とにかくアレコレと試してみて、一周回ってブローウィン140sに帰ってきた。
フルキャストして着水したらウェイトボールを戻してやる。
一度巻いてレンジと姿勢を整える。
次にラインを潮に食わせて出来るだけスローに。
そして出来るだけ抜いて。
意識するのは鱸の前に届ける事と、鱸の吸い込む力に争わない事。
すると…
ヌッ…
感覚的にはティップをゆっくり持っていくような、アオリイカのバイトに似た反応。
ゆっくり巻き合わせを入れてやると、すぐさまエラ洗い。
「あ、こんな感じ?まじか」
抵抗する力強さと相反する弱々しいバイト。
ラインの先にいた魚は…
いいサイズの鱸。
何となく理解した私は、翌日からも似たアプローチでポツポツとキャッチ。
刻々と変化する潮に合わせて、その時に1番安定しつつも弱く弱くアプローチできる丁度よいミノーを探してく釣り。
これはこれで楽しい。
けど、そろそろ強烈なバイトが欲しいなぁ。