昨夜の釣りは気分転換もかねて、少し遠出をして大幅にポイントを変更した。
毎日のように海に出向くから近場の状況はある程度把握してる。
把握しているから、先の展開や事情を加味すると今近場に通いこむメリットが見当たらなかった。
それはベイトの接岸状況や、過去のデータと照らし合わせたりとそんなファクターからそう考えた。
でも1番は自分の釣りで効率よく反応がとれないから。
ここから更に同じ場所に通いつめて一旦自分の釣りから離れて、どうにか魚を捻り出すように努めるのも一つだけど今の状況ではオレにその選択肢はない。
色々な意味で時間が足りない状況で、その立ち回りは効率が悪い。
とは言っても、遠出して魚を出せないならまた近場に通うしかないのだけど。
なにより海に行かない選択肢が1番無いから。
そして、この日選んだポイントは例年ならある程度サヨリが溜まる場所。
この時期となると、少し前にエンピツサイズだったサヨリも大きくなり120mmサイズから170mmサイズのミノーでアプローチしていける。
1番得意な釣り。
更に、ゴロタのシャローエリア。
ベイトはサヨリでゴロタシャローとなれば、レンジに悩む必要がなくて確信を持って上を引ける。
迷いがない時は釣れる時。
「サヨリさえいれば、どうにかなるはず」
そんな淡い期待を胸にポイントへ車を走らせる。
ポイントに到着し、ウェーダーを履きベストを着て歩く事20分。
通い慣れたポイントだから、潮位的にも流速的にも抜群のタイミングでエントリー。
「いい感じやん」
まぁまぁ大きな潮回りで満ち潮。
ゆっくりしている時間はないから、早速アプローチ開始。
隣接するワンドに少量だけど、サヨリが溜まっている。
このまま時間がたち潮位が上がってくると、このワンドが沈みドスンと流れが走り出す。
そのタイミングでワンドに溜まっていたサヨリが流れと共に動きだす。
その通り道で、待ち伏せしてるオレと鱸。
鱸やヒラメや真鯛など、今そこにいるのはわかっている。
絶対かどうかはわからないけど、オレはいるつもりでそこに立っている。
ただサヨリが通り出すタイミングじゃないと、こいつらはなかなか食ってくるもんじゃない。
かと言って、ずっと投げてたらサヨリが通る時にはスレて食ってこない…なんて事はない。
そのタイミングがきたら全然食ってくる。
というか投げ続けてないとタイミングはわかりにくい。
光量があれば、目視できるんだけど。
まぁ要は、その瞬間までひたすら投げて待ち続ける。
しまなみの地磯サヨリパターンの立ち回りはこれがメイン。
使用するルアーはブローウィン165F。
この界隈でも滅法強い。
まだかまだかと投げ続ける。
30分…1時間…
黙々と。
気がつけば足首あたりだった潮位は腰まで上がっていた。
タイムアップだ。
無念。
こうなると、明日からの立ち回りに悩みが出てくる。
日々の1.2時間の釣りに、待ってはくれない潮汐と魚にどう合わせていくか。
永遠の課題。