二日連続でヒラメを釣る事ができた某サーフ。
ベイトはもっぱらサヨリで、朝マズメか夕マズメのタイミングは多く実績がある。
サヨリパターンで実際を作る為に大切なのはサヨリの動きをよく観察する事と、マズメのタイミングは投げ続ける事。
これは当たり前のようだけど、その日の立ち回りに悩みがある時は意外と忘れがちだったりする。
「こっちかな?」
「いや、やっぱあっちかな?」
そんなこんなでウロチョロしてばっかで釣れるタイミングにあまり投げてなかった経験は私もたくさんある。
釣れるマズメのタイミングまでは立ち位置を決めるために状況見つつ右往左往して、勝負するマズメには右往左往せずにしっかり投げ続ける。
しつこいようだけど、これは本当に大切な事。
でも、そこは自然相手の遊び。
ただただ頑張って投げ続けても釣れない日は当然ある訳で。
そして、そんな日なんてたくさんあるのがサヨリパターンの難しいところだったりする。
サヨリがいても捕食者が抜けてたり、サヨリが逃げてるけど追ってるのはエイばかりだったり。
昨日はショアラインにいたサヨリが、沖の潮目にしかいなかったり。
彼らの動きは彼らの気分と、風次第。
そんな気分屋のパターンで苦戦してる昨今は、ちょっと視点を変えてみようと思いプラン変更とした。
メインベイトをサヨリからイカナゴに方向転換した立ち回り。
サヨリの場合はシャローの地磯やサーフエリアをメインに立ち回るけれど、イカナゴの場合は少しディープエリアを絡めていく。
そして、しっかりレンジを選んでいくアプローチを心がけている。
というのも、昔こんな事があった。
ある日のイカナゴパターンでナイトゲーム。
当時よく一緒に釣りしていた爺さんとオフショアのシーバスとメバルプランだった。
オレはミノーやワームで水面付近をアプローチ。
開始早々にシーバスやメバルが連発していた。
一方、爺さんはサビキでボトムを探りつづけるもまるで反応がない。
少しくらいあってもいいのだけど、本当に一切反応がない。
だが、私は連発で釣れる。
そんな爆釣劇も長くは続かず、私にも一切反応がない時間が訪れた。
すると、次は爺さんが爆釣劇。
シーバスもメバルもボトムだけでガンガン反応する。
だが、私には一切反応は無かった。
そう。
イカナゴパターンはこれがあるのだ。
急なレンジの変化。
そして、そのレンジでしか反応しないシビアな特徴。
だから、イカナゴパターンでは全層を探る意識で釣りをしている。
それこそあと5cm下?とか、そんな細かい事は考えていない。
ただ反応があるレンジを探す為に、上から下までをサクッと探る。
そんな時に重宝するのがバイブレーションだ。
この日もとりあえずは、ミノーからアプローチ。
125Fから始まり140Sで刻んでいく。
が、反応はない。
先程も言ったようにイカナゴパターンではよくある話。
ならば、サルベージソリッドでレンジを下げていく。
何メートルとかわからない。
感覚的に140Sの下の下あたりをイメージしながら巻いていく。
すると…
ドン!
「これこれ。やっぱイカナゴパターンはレンジを選ばないとダメだなー。」
良い鱸に満足した夜の地磯。