満潮から数時間。
下げ3分。
アソコならそろそろ渡っていけるかな?ってタイミングで地磯へ入ってみる。
ところが思ってたよりも下がってない潮位が、足場を選ばせてくれない。
少ない足場に四苦八苦。
ガッ!とスパイクで地磯をしっかりと噛みつつ、一歩一歩慎重に進む。
急いだ結果ちょっとでもジャリッと滑ろうもんなら、海に落ちるのは確定。
この季節の朝まずめは、流石に濡れたくない。
急がず焦らず時間をかけてポイントに到着。
防寒着の中に少し汗をかきながら、フー…とため息をついた。
このまま汗をかいたら後々かなり冷えてくるから、少しファスナーを開けてクールダウン。
スマホを取り出し、時間を確認してみるとAM6:00。
「うわ、ちょっと時間かけすぎちゃったな…」
「あれ?てか、いつもならもう明るくなってきてるのに」
なんだかこの朝は日の出が遅く、まだ視界は真っ暗。
これは想定外だったけど、嬉しい想定外。
鱸を狙うんだからなんだかんだ暗い方がいいに決まってる。
帰る時間を考えると釣りができるのは30分。
あれこれとアプローチする時間もない。
潮位が思ったより下がってないという事は、手前は思ったより流れてない。
ならば最初からできるだけ飛ばして、遠くの流れを直撃するのみ。
選んだルアーはフリッド90s。
力一杯キャストする事、数投目。
ドスン!
久しぶりの鱸は最高にドキドキして楽しめた。