スカーナッシュ140Fの解説

ルアー解説

2019年1月18日…

ヒットルアーはこの日預かったばかりのスカーナッシュ140Fプロト。今思えばこの時にはすでに性能的にはバッチリ完成形だったんだと思います。ですが、ここから微妙な調整と仕様変更が続きます。

この日から一年と半年…

削り出しプロトから製品版金型プロトまで合計7本のスカーナッシュ140Fを投げに投げた一年半でした。
その一年半の期間スカーナッシュ140Fでキャッチした魚は真鯛が15枚、シーバスが20本。
主なフィールドは地磯、又はゴロタサーフです。その間に浸水破損したのは初期削り出しプロト一つのみ。製品版金型プロトに至っては一つも浸水破損はありませんでした。ルアーは当然ながら釣れる事もそうですが、強度がある事も重要な要素。ルアーを砕く程の真鯛の強烈なバイトにこれ程の数を耐え、暴れる魚が幾度となく磯にボディを叩きつけても耐える強度を確認できたのはとても大きな収穫でした。
強度があるという事は一つを長く遊べる…一つを長く遊べるという事は結果的に消費の回転が悪くなる…つまり長い目で見ると数が売れない…と、販売する側としては複雑な心境なのかもしれませんがユーザーの皆さんからの信頼はお金では買えません。メーカーとユーザーの皆さんの間にいる立場としては、ユーザーの皆さんの声を尊重し届ける事も役目ですのでここはしっかり強度は維持したまま販売してもらえるようこの場でプッシュしておきますw
と言ってもBlueBlueの泉工場長はヒラスズキ大好きのロックショアアングラー。このスカーナッシュ140Fは泉工場長もヒラスズキで重宝しているようです。何ならスカーナッシュ140Fには泉工場長自身が磯で使う為に欲しい要素を惜し気もなく取り入れている印象ですwとゆう事は…
大丈夫ですw強度はバッチリですw

水色のマルの中には縦リブがあります。空間を仕切る壁のような物ですが、これが衝突や潰れ方向への強度を上げています。理屈としては仮に段ボールのベッドを作ったとします。縦の仕切りが一枚だと人の自重で潰れてしまいます。

ですが、数を増やしてみると耐えてくれます。

あくまでイメージですが、理屈はこうです。
移動重心の140mmミノーで6つも縦リブがあるルアーはあまり無いのではないでしょうか?少なくとも僕は見た事がありません。スリム系のルアーなら尚更ウェイトルームが内部を占めて縦リブを設けるスペースもありませんしね。
と、少し話が脱線しましたがそんなスカーナッシュ140Fですが預かったプロト7本全てが同じ物ではありません。若干構造的な違いがあったり、内部の仕様が変わっていたり…その全てが小さな違いではあるのですが、その小さな違いが数あるスカーナッシュ140Fプロトの使用感を大きく変えています。結論から言いますと…

・より遠くに
・よりレスポンスよく
・よりブローウィン140Sとの差別化

これらを意識されたプロトが製品となる事となりました。販売の予定は7月…今回はスカーナッシュ140Fを解説していきたいと思います。

スカーナッシュ140Fとは

スカーナッシュ140Fは140mmのリップレスフローティングミノーです。ボディ形状が特殊で、ファットだけどクビれがあり一風変わった容姿をしています。重量は約22gで、フックは標準で#3を3つ搭載予定です。大型の魚も照準にあてた仕様と言えます。
移動重心でウェイトボールは合計3つ。ブローウィン140S同様タングステン球採用。ブローウィン140Sで飛距離を出せる方ならスカーナッシュ140Fは更に遠くへ飛ばせると思います。
使用するにあたってメインとなるフィールドは足場の低い磯やサーフや河川です。

アクションはロール主体の尻振りアクション。
と、アクションに関しては例の如く百文は一見にしかず。こちらをどうぞ。

BlueBlue★スカーナッシュ140F水中アクション動画

ロールが主体なのですが、ボディ腹部にクビれがあり若干への字型の形状なのでワイドな尻振りをします。

食わせのイメージが強いロール主体ではありますが、この様にアピールの高いアクションとなっています。またホロ系のカラーと相性が良く強いフラッシング効果が期待できます。僕は地磯をメインに緩い流れの中で重宝してますがアクションの質としましては、巻きで探す釣りにも相性がいいです。いわゆるサーチベイト、パイロットルアーの役割も果たします。そういった面はサーフで輝く要素の一つになります。

使い所の解説

先程も記載した通りメインフィールドは磯やサーフ、又は河川となります。磯に関しては足場の低い磯をおススメします。足場の高いポイントでしっかり足元まで引ける、足場の高いポイントで使い勝手の良いフローティングミノーとなると重心を前方に寄せた仕様となると思いますがスカーナッシュ140Fは若干後方に寄せた仕様となっています。その狙いは飛距離の向上と足場の低いフィールドでの使い勝手の良さとアクションレスポンスです。この辺りがブローウィン140Sとの差別化になります。足場の高いポイントでの釣りはブローウィン140Sに任せてください。
スカーナッシュ140Fプロトの中にはブローウィン140Sを彷彿とさせる物もありました。まるで水にまとわりつくような使用感で流れの釣りに重宝しましたし、とても良く釣れました。

この紫のスカーナッシュ140Fがそうです。

が、ブローウィン140Sのように扱えるなら…
ブローウィン140Sでいいんじゃない?しっかりと差別化してスカーナッシュ140Fらしさを更に尖らせた方が良くない?

そんな結論から足場の低いフィールドに特化した今のスカーナッシュ140Fになりました。

この二つ構造的には同じなんですが、若干の仕様変更がされているプロトです。左側が製品版になるのですが、同じルアーなのにテール辺りの露出幅から見て頭の入り具合が違うのが分かると思います。仕様変更の内容は割愛しますがこの様な調整を経て、最終的には足場の低い磯やサーフに特化しブローウィン140Sとの差別化を図った、スカーナッシュ140Fが生まれました。

釣果実績

この一年半でのスカーナッシュ140Fの釣果実績をいくつか選び写真と動画を添えて書いていきたいと思います。

ゴロタサーフにてショア真鯛です。ホロ系のカラーで巻きの釣りで強烈なバイト。フラッシング効果も相まって良い真鯛が食ってくれました。

BlueBlueスカーナッシュ140Fで大型ショア真鯛!

デイゲームのサヨリパターンにてナイスなシーバス。サヨリを待ってボイルしている個体ではなく、追ってる個体を巻きの釣りでキャッチです。

こちらは流れの中でショア真鯛。ゆっくり巻いて漂わせているとガツンときました。スカーナッシュ140Fは流れの釣りにも重宝しています。

他にもいくつか写真を…

まだまだありますがこのくらいで…

ブローウィン140Sが出来ない事を再現するリップレスフローティングミノー

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