イカナゴ→サヨリ

釣行記録

前回のイカナゴパターンから一変して、今回はまたサヨリパターンの釣りをしてきた。

というのも、前回に入ったポイントで見事に空振り。

イカナゴパターンで実績のある潮回りと立ち位置とアプローチで釣りをしてみるも、完全な無反応に終わった。

これは少し想定外だった。

イカナゴパターンと言えば、一度ポイントとタイミングとその時々のレンジさえ掴めば割と安定した釣果を出しやすいのだけど何をやってもダメだった。

「まぁ、こんな日も当然あるわな」

「てか、こんな日ばっかりだわな」

いくら釣り込んだホームと言えど、経験を積む程に疑問は増えていき、結果的にわからない事が増えていくものだと思っている。

釣りを相当やり込んだ人程に謙虚なのは、これが理由だと思っている。

まぁとにかく気にする事は一切なく、また明日行けばいいくらいの気持ちではある。

ではあるが、ここで諦めて帰るより粘ってみようと考えた。

正直な所、本業の現場作業と日々の釣行の反復で疲労はピーク。

最近は夜中に5回くらいは起きてしまい熟睡できず、まぶたはずっと痙攣するし倦怠感がひどい。

「今日は休んじゃうか?」

なんて頭によぎるが、やはり釣りバカ。

釣りたい欲が勝ってしまい結局は休まない。

我ながら本当に呆れる。

まぁ釣りをするとなると立ち回りを考える。

ちょうど今は潮止まりという事もあり、考える時間はじゅうぶんにあった。

「満ち潮なら、あそこ行く?」

「いや、どうせ外したついでにホーム離れて開拓してみるか」

そう思い車を走らせる事30分。

入ったの真っ暗で誰もいないサーフ。

視覚的情報が少ない中で、波の音と自分が砂を踏み締める音だけがしっかりと入ってくる。

ザッ…ザッ…ザッ…

ザバーン…ザバーン…ザバーン…

ビチャッ…

「ん?ビチャ?」

時折聞こえる何かが水面で動く音。

暗さに目が慣れてきて、キャストしながらよく観察してみると…

「おっ…サヨリ逃げてるやん」

捕食者がボイルしたりする訳ではないが、確実に逃げ惑うサヨリ。

こんな時は何かにビックリしているか、追われている事が多い。

エイが下にいてビックリして逃げたのか…

はたまた鱸やヒラメに追われて逃げたのか…

これはブローウィン165Fを巻いてみると答え合わせしやすい。

【サーフエリアでサヨリがいて、特にボイルは無いけど何か逃げてる】

そういったケースには、ブローウィン165Fの飛距離、レンジ感、巻き感が選ぶ理由になるのだ。

サヨリが向かう方向や位置を確認しつつ、巻きでアプローチしていく。

すると…

ドン!

長さも重さもしっかりあるランカークラスの砂鱸。

「やっぱりね」

特に何か確信があった訳でもないし、実績を積み重ねたポイントでもないけれど何かそんな言葉が出てきそうな釣行だった。

何が言いたいかと言うと…

私はめちゃくちゃ高揚していた。

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