サヨリは夕方から夜にかけて溜まり場を求めて大移動する。
その大移動はショアラインを舐めるような軌道で進む事が多く、波打ち際で待ち伏せていると何となく目視できたりする。
ただ、しっかりとサヨリが見える訳ではなく水面の変化で群れを見る。
そんなサヨリの溜まり場はだいたい決まっていて、待ち伏せする為にはそこへ行く為にサヨリはどこを通っていくのかを知る事が大切。
これもまた日々通っていると見えてくる。
今回もそんな釣行記。
待つ釣り
基本的にはサヨリは日没直前に大移動する事がほとんどだと思っていたが、最近はちとタイミングがずれている。
いつもなら「あぁ…通らなかったな…」と帰路につくタイミングで一気に寄ってきている。
初日、二日目あたりは状況の違いに戸惑ったが三日目となると落ち着いたもので。
ベストタイミングがきても「うんうん…まだだよね」なんて余裕で待っていた。
そしてこの日もまた少々ずれたタイミングでサヨリが寄ってきた。
ピチャピチャッ…てな音が聞こえてきだしたらチャンスタイム。
ただ、ショアラインをサヨリの群れが通るからとどこで待ち伏せても良い訳ではない。
立ち位置は必ず捕食する側の魚が身を潜めて待ち伏せできる地形変化がある場所を選ぶ事。
要は、自分と鱸はサヨリの群れが目の前を通るのを一緒に待っている。
身を潜めている鱸はサヨリの群れが通ると捕食を始める。
そのタイミングにサヨリよりもルアーを選ばせていく。
すると…
こんな感じで釣れたりする訳で。
こういう釣りもまたしっかり狙ってた過程があるから一匹にすごく高揚する。
そして翌日は違う場所で違うアプローチ。
本流の釣りをして全く反応がとれなかった釣りの帰り道。
ライトをつけて歩いているとイワシのようなイカナゴのような小魚が寄ってきた。
「あれ?この時期にこのサイズ?」
シラスのようにマイクロな訳でなく、サヨリのように長い訳でもない。
3cmくらいの青い小魚。
「もし、こいつら食ってるなら本流じゃなくて弱い流れの溜まり場だよな」
遊泳力の無い小魚がそんなエリアに溜まるからだ。
流れの壁を越えられる訳でなく、かと言って波打ち際に溜まるような事もしない。
海の中のタイドプールのような所。
ブローウィン140sのクリアカラーでシルエットはボカしてサイズ感はごまかしつつ、一定のレンジを動かしすぎず流し置くアプローチ。
「ゆっくり…ゆっくり…動かなくていい」
「てか、動かない方が釣れるパターン」
すると…
悪くないサイズの綺麗な真鯛。
その他に2回程バイトがあったけれど、のらず。
おそらくベイトサイズ的にもセイゴが群れていたのかなと。
まぁ一匹でも満足な釣りではあった。
ふと帰り道に拾った情報からの一匹。
これもまた【釣れた】より【釣った】て感じで嬉しい。
まぁ釣れたって魚も全然嬉しいんだけどね。
今回はそんな気分で楽しかったって話。
さて、明日はどこ行こう。