春と言えば、真鯛の産卵時期。
命を繋ぐ為に大型の真鯛達がショアラインに接岸する。
そんな大型の真鯛を狙って釣る為に、例年の春なら鱸よりも真鯛に照準をあてて釣りを楽しんできた。
けど、今年は違って鱸に完全集中だった。
真鯛には目もくれず、鱸だけを狙って釣り歩いた今年の春。
そんなこんなで忙しなく過ぎた時間。
気づけばもう8月が近い。
「8月の地磯は鱸も厳しいシーズン。真鯛ならまだ状況は悪くない。」
「今年もやはり真鯛に触れたいから、ちょっと真鯛に全集中しよう。」
と意気込んだ。
春に真鯛の状況を見てはいないけど過去10年のデータと経験から、真鯛を見つける事に関しては今の時期難しくはない。
大まかなポイントを決めて、後は現場で微調整してアジャストするだけ。
微調整だって、特に難しい事はしていない。
なかなか口で説明できるものではないけど。
そして、この日は最近ハマっていたパターンで全く反応が取れない日だった。
立ち位置を変えたり、ルアーを色々ローテしたり、出来る事はやったけれど何も起きない。
あまり時間もないし、そろそろ勝負つけたい。
ならば、使うのはあのルアー。
なんと、ルアーチェンジしてすぐにヒット。
やはりこのルアーはよく釣れる。
ただただ私と相性がよいのか、はたまたフィールドと相性がよいのか。
定かではないけど、本当に釣れる。
しまなみエリアでは絶対に持っておいて欲しいルアーの一つ。
この一匹で、気持ちは満たされタイムリミットでもあったから納竿とした。
そして、一旦休憩を挟み夜に違うポイントへエントリー。
明日も現場だから、無理ないように短時間釣行。
ポイントの下調べは済んでいて、現状どんなベイトが入っているかはわかっていたし、通い慣れたポイントだから釣れる潮位と立ち位置は把握していた。
ベイトはサヨリ。
流れは程々にある。
となれば、サヨリの頭の向きは上流へ揃いアプローチする方向は確定。
シャロー帯の飛距離がいるポイント。
ルアーはブローウィン165F。
ゆっくりゆっくり流していると…
ドン!
魚が流れを利用してダンプカーのような強烈な力で走る。
あまりに一直線で重く速くも鈍い引きに、エイかと思った。
が、次の瞬間ストロークの大きい首振り。
相手は魚で、まぁまぁいいとこ掛かってると判断。
そこからは走らせすぎず、難なくキャッチ。
70cmオーバーで長さもあるが、コンディションがすごい魚だった。
ブローウィン165Fのテールフックが一本だけ口の中に掛かっていた。
少しだけフックが開きかけていたが、問題ないレベル。
掛かり所も悪くないけど、山先さんに借りたロッドの恩恵が大きい気がする。
今後さらに使い込んでいきたいロッドに出会った。
タックルデータ
ロッド バリトーノ87
リール 14ステラ4000XG