アウトスターというシンペン

釣行記録

昨年から投げ込んでいたブルーブルーの細身プロトシンペン。

先日の横浜FSで初めて知ったのだけど、名前はアウトスターと言うらしい。

このような細身シンペンは強い流れで耐えてくれる訳ではないし、ガンガン誘って魚に気付かせ寄せるようなイメージで使うものでもない。

だから普段から私が通っている流れが強く深いエリアでは使い勝手が悪い。

「さぁ、じゃあ今回はどんな感じで自分のホームに落とし込む?」

まずはそこからだった。

とは言っても、そこの把握は難しい事ではない。

シンペンというジャンルで、見るからに浮き上がりがよく飛距離が出る形状。

▫︎シャローエリア

▫︎わかりやすい対応できる流れのキャパ

▫︎わかりやすい得意な速度域

すぐに何となくの使い所や開発コンセプトは見えた。

数投すると、更にその理解は深まりアウトスターの今後のテストに関する動き方は見えた。

ただ、アウトスターを使ってしまなみで実績を出す事に少し頭を抱えた。

ルアーを理解したら必ず釣れるモノではないからね。

理解してから、どうフィールドでアウトプットするか。

そして、しっかりアウトプット出来ているかが大切。

投げてアクション見てあーだこーだ言うだけなら誰でもできる。

テストで我々に求められるモノは、しっかり投げ込んだ先に見えてくる物。

それは強度不足からの不具合だったりトラブルだったり、しっかりプロトが選ぶ理由を持ち魚が釣れる事だったり。

そのどれもが一朝一夕でわかるモノではなく、しっかりと投げ込んだ結果見えてくるモノ。

この誰でも出来そうで出来ない、途方もなく地味で根気のいる仕事を誤魔化しなくやり切る事が我々テスターの存在意義の一つ。

そんな今回は、細身のシンペンという事もあり強度的に気になる所があった。

実際にたくさん魚を釣った結果、実用で十分な強度を担保できているか。

10匹くらい釣って壊れてたんじゃ話にならない。

それを確認する為には、とにかく釣る事もテストの一つ。

今回はそこが、少し手こずった。

これはルアー自体が釣れる釣れないではなくて、シーズン的な事もあるし、何よりどのプロトも当たり前だけど我々は初めて触る物ばかり。

それをテストの期間中に理解しアジャストして実績を出す事の反復。

これは簡単なようで、けっこう難しい。

これが出来るか出来ないか、する努力をするかしないかでメーカーからの信用も変わってくる。

アウトスターではシンペンならではの浮き上がりの良さを利用して、夏は水面のスキッピングでヤズや真鯛などを狙っていた。

まぁ釣れはする。

釣れはするけど、大袈裟に言うとこの釣りは飛んで浮き上がりさえすればルアーは何だっていい。

「こんなんじゃダメなのはわかってるんだけど、シーズン的にシャローの鱸はなぁ…」

そんなモヤモヤを抱えながらも、釣りに行く度にシャローエリアへ寄っては投げ込んでいく。

まぁ結論から言うと、いくら頑張っても冬のシーズンまではアウトスターで鱸は厳しかった。

これはしまなみの特徴というか、そういう海域だから仕方ない。

ただ、この冬のシーズン。

ざっくり言うと深場で鱸はあまり釣れず、シャローエリアで良い思いをした。

それこそ水深1m以内。

地磯エリアなら十分にシャローエリアと言える。

ポイントによってはある程度流れがある水深50cm程のシャローエリア。

流れの強度にあわしながらスネコン130Sをレンジ選びながら流すか、アウトスターを選び流すかみたいな釣り。

これが爆発的に釣れた。

この釣りは2月末放送予定の釣りビジョン【シーバス無双】や近日配信予定のyoutube【fimoTV】で映像でもしっかりと残す事ができた。

今回テストしているアウトスター。

ちゃんと選ぶ理由を持ち、シーズンの魚をしっかりとモノに出来るというルアーには必須で当たり前な性能。

数を釣ってもある程度耐える実用強度に、飛行姿勢がよく飛距離がでる事。

いい完成度だと思う。

そんなアウトスターで今夜も良型の鱸をキャッチ。

「これはイケる」

今後しまなみエリアで活躍するシーンが鮮明に見える。

ガチポップ100に続き、このアウトスターも発売が楽しみなルアーの一つ。

早く発売して頂き、少しでも私のストックが欲しい今日この頃。。笑

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