簡単なヒラメの生体
ヒラメは沿岸の砂泥地を好む魚。夜には活発に動きますが、昼はよく砂泥中に身を潜め頭だけ出しています。砂に潜らない場合は、体の色を海底と同じ色に変化させています。5月6月あたりの産卵期には浅瀬に移動してきます。ヒラメの寿命は短くて、せいぜい数年程度と言われています。その分、ヒラメは成長が早い魚です。
ヒラメの産卵期となるこの時期。
毎年恒例のように私はいわゆる座布団と呼ばれるサイズのヒラメを探し歩きます。
意外な事に、水深50cmに満たないエリアまでも寄ってくる大型のヒラメ。時にはシャローエリアのヒラメは、捕食時に勢いあまって空中にまで飛び出す事もあります。まるでナルトビエイの様に、大型のヒラメがドッパーンと迫力満点のジャンプを見せてくれます。
そして、この時期に私が選ぶポイントにはいくつか共通点があります。それは弱すぎず強すぎないシンプルな方向の流れ、地磯のシャローエリア、サヨリの三つです。
今回はその三つが揃ったポイントへ出向いた釣行記。
ブローウィン165Fで大型ヒラメ
エントリーしたのはPM7:00頃。
日没直前のマズメ時。ポイント選び以外に重要なのはタイミング。やはり朝マズメや夕マズメは絶対に外せない最高のタイミングです。
が、私は朝マズメが好きではないので夕マズメのみ。そして、夕マズメにはサヨリが大移動を始めるタイミングなので尚良し。サヨリの通り道さえ確認して待ち伏せしていれば高い確率でヒラメやシーバスなどのフィッシュイーターと遭遇します。
だって、フィッシュイーターもサヨリが通るのを知っていますし、待ち伏せしているのですから。
ただこの釣りは、時合いが一瞬で過ぎ去ってしまいます。
フィッシュイーターも私も互いに今ココで待ち伏せしているので実際には対峙している状況なのですが、サヨリの移動が始まるまではフィッシュイーターのスイッチが入りません。いくら投げようが反応がないケースがほとんどです。
まぁ、わかっていても投げてしまいますが…それに投げ続けていないと時合いを逃すケースもありますからね。
基本的にはサヨリの移動は目視で確認できますが(水面に違和感が出ます)必ずしもそうではありません。状況によってはサヨリが通っているのに確認できないケースもあるので、知らないうちに時合いを逃さない為に投げ続ける必要があります。
ちなみに無駄撃ちして待ち伏せしてるフィッシュイーターにルアーを見せすぎても、この場合は一旦スイッチが入ってしまえば食ってきます。この日も立ち位置すら変えず、ひたすらに投げ続けていました。
使用するルアーは一択。ブローウィン165Fです。
ロール主体のアクションで流れの中で暴れすぎずサヨリパターンには抜群です。サイズ、シルエットもサヨリそのもの。更にロッドワークに対して素直にレンジ調整ができ、少しロッドを立てれば20〜30cm程のレンジを楽にゆっくり引いてくれるのでとてもシャローエリアにアジャストします。
「いるんだろ?」
「ん、絶対にいる」
なんて、自問自答のような独り言を呟いて投げ続けていると…
ドン!
重くてあがらない…
いいサイズ!
産卵期の大型ヒラメ!
今年もなんとかキャッチできました。何回もボウズを食いながら探す釣りではあるけれど、だからこそ一枚の感激ったらもう…
今回の釣りも最高でした。
それではまた。