爆弾低気圧。
体を切り刻むがごとく吹き狂う風。
まるで耳が千切れて無くなったのかと錯覚する程に感覚が無くなる極寒。
暖かいインナーを着込み、ワークマンの防寒アウターで身を包む。
本当はニットでも被って耳を覆いたい。
だけど、ニットに上からヘッドライトを装着すると何とも具合が悪い。
なんだかビシッとしないと言うか…
とにかくあまり好きじゃない。
だから、今回もキャップを被り準備完了。
爆風により右往左往と揺れまくる木々に不安を感じつつ、ゆっくりとポイントへ向かった。
やっぱり最後はジョルティなんよな
少し前に降った雨で濡れている磯。
いくらマズメのスパイクがいいからと言っても、過信は禁物。
安全第一で動く。
ランディング寸前で、慌てたりモタモタしない為にあらかじめランディングポイントを決めて実釣!
気合いを入れて第一投目。
吹き荒れる爆風にラインを食われまくり、見事に座礁…笑
ちょっと岸よりを狙いすぎた…笑
テクテク歩きながらルアーを回収しに行き、立ち位置へ戻る。
そこから、気を取り直しアプローチ開始。
だが、投げど投げどスズキからの反応はなく…
爆風極寒に耐えながらルアーチェンジを繰り返す時間が続く。
とは言っても、この状況下。
使えるルアーには限りがある訳で。
手持ちではブローウィン140s、ブローウィン165f、スカーナッシュ140f、フリッド125s、フリッド90s、ジョルティくらい。
時計を見るのも億劫な程に無駄に動きたくない。
というか、かじかんだ手からスマホを落としたくないから出したくない。
開始からどれくらい時間が経ったのかはわからなかったが、もう耳が限界だった。
何度も無くなっていないか確認した。笑
「帰りたい」
切実だった。笑
ただひとつだけ、やるべき事が残されている。
【帰る前に5分だけジョルティを投げる】
これはSNS等で私がずっと言い続けている事だけど、その意味はそのまま。
諦めて帰る前に5分だけジョルティを投げてみてほしい。
夜の地磯ならば、ストリームライダーというカラーがなお良い。
それまでずっと無反応でも、ジョルティに変えた一投目であっさり魚が出る事はよくある事。
それほどにプラグへ反応が無い時のワームは強い。
そして、敢えてジョルティを選ぶ理由はその飛距離。
ワームがプラグに並ぶ、もしくは超えてくる飛距離を出せるのだから選ぶ理由としては十分。
ジョルティのストリームライダーに変えて数投後。
可能な限りゆっくりゆっくり巻いていると…
ドン!
コンデジの充電がなくなりスマホでの写真になったのが悔やまれる良い魚。
さぁ次はどう動いていくか…
というか、早く風がおさまってほしい…
タックルデータ
ロッド 18ディアルーナ100MH
リール 20ツインパワーc5000XG
ライン ピットブル4 1.5号 フロロ7号