秋の夜長。
一年の中で一番夜が長い季節。
私の本業が終わる17時頃は夏ならまだまだ陽が高く、日没を迎えるまで2時間程。
ところが晩秋の今は、本業を終える頃には薄ら暗く薄暮の時間。
デイゲームこそ全く出来ないけれど、ナイトゲーム主体の私にとって夜がくるのが早く長い事は動きやすい。
そしてスズキは夕方のマズメから活性が上がっていき、ぞろぞろと移動を始める。
餌を食う為に、日中とは違った配置に着くからだ。
日中に岩陰やストラクチャーに着いていたスズキが、夜になると開けたオープンエリアで餌を探して右往左往してみたり。
もしくは、常夜灯下の明暗に移動し捕食モードに入っていたり。
夜が早く訪れる秋の夜長は、そんなスズキの配置が夏より早い。
夏ではまだ陽があり明るい19時頃、秋では既に暗くなりスズキ達は夜の配置が出来上がっていたりする。
という事で、今回はそんな時間帯に見立てたジアイを釣りに行ってきた。
名もなきシャローランナー
PM5:00
本業を終えるとまずは子供達を迎えに行く。
そのまますぐに帰宅して、子供達の夕食と風呂の準備。
そして明日の学校の準備を見届けてから短時間の釣りに出るのが、私の釣行パターンの一つ。
ささっとワークマンのウェアを羽織りキャップを被りポイントへ。今日は通い慣れたポイント。
入るべきタイミングも帰るべきタイミングもジアイもピンも、自分なりのデータ取りからある程度理解しているポイント。
マズメのスパイクシューズの靴紐をシュッと結び直し、キャップを深く被り直す。
少し気持ちを締めてアプローチ開始。
全体的に水深は浅くブローウィン140sだとすぐに根がかりする。
スカーナッシュ140fでもボトムを叩く時がある。
スカーナッシュ120fのスローで何とか釣りになる。
そんな時に活躍するのが開発中のシャローランナー。
シャローエリアにシャローランナー。レンジを特に悩む必要がなく、確信を持って引いてこれる事は大きなメリット。
程よい流れにアップクロスでルアーを着水させて、スラッグを多少回収しレンジと姿勢を整える。
あとはもう…潮まかせ。
矢引き程度のリーダーと数メートルくらいラインを潮に乗せてゆっくりゆっくりシャローランナーを流していく。
流れの出口はなく、直線的に薄っぺらい流れが走るポイント。
狙いはシャローランナーの頭の向きが変わる瞬間よりも少し前。
何回も刻んで…
何回も流して流して…
無心で脱力して、肩の力を抜いてロッドは握らず手に乗せているだけ。
不思議とロッドを握っていると殺気か出るのか、なかなか釣れない。
なんとなく感覚的に
「あぁ…食いそうだな…」
…
ドン!
「食った!」
一気にリールを巻いて糸ふけを回収し、ハンドルに負荷を感じたら更に巻いていく。
そこからドシッと重くフッキングを数回入れてファイト開始。
バレる事を意識しすぎて躊躇すると根ズレで負けるシャローエリア。
ここは一気に勝負をつけにいく。
ノンストップで寄せてきて、そのままの勢いでズリ上げ。
「よし!」
「おー、カッコいいスズキ!」
ヒットルアーは無もなきシャローランナー。
使い時や使い所もわかりやすく、きっと選ばれやすい良いルアーだと思う。
これからが楽しみなルアーの一つだ。
今回はここまで。
また次回に会いましょう。
ばいばい。