三月上旬。
この時期は西が混じる風が吹くとサヨリが入ってくる事が多い。
サヨリがショアラインに入ってくると、それについてくるように大型のヒラメも一緒に入ってくる。
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三月上旬はそんなシーズン。
ただヒラメが入ってくるといっても大きな群れが入ってきてたくさん釣れるって状況ではない。
条件揃えると高確率で食ってくるけど、おそらく数は少ないんだと思う。
基本的には後が続かないから。(あくまで想像だけどこの時期はオスとメスがセットで入ってる気がしている)
毎年いち早くそのタイミングを掴む為にこの時期はヒラメを視野に入れつつ鱸釣りをしている。
彼らはしまなみ界隈では何故か規則正しい生活をしていて、シーズンや時間ジアイにはあまりブレがなく例年通りが通用する珍しい魚。
去年や、もっと前も同じように同じタイミングで大型が出ている。
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実はこんなタイミングは三月だけではなく年に数回そんな大型ヒラメシーズンとしてやってくる。
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そのいくつかの大型ヒラメシーズンどれにも共通するのが【夕まずめ朝まずめ】
もっと詳しく言ってしまうと、日の出から30分と日没までの30分。
要は光量が微妙に出てきた(残る)タイミング。
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そこにジアイが集中する。
ただ立ち回りとしては、そのタイミングだけ行けばいいわけではない。
そのタイミングにその日最もベイトが濃い、または可能性が高いであろう立ち位置を見つける為に1時間は費やす。
私はそんな立ち回りをしている。
ドリフトの釣りでもそう。
魚がいるピンスポットに直接ルアーを入れても釣れるものではない。
そのピンスポットに届ける為に、遠くからレンジやコースや姿勢を整えて流し込んでいく。
釣りロケにしてもそう。
映像として成功させる為にはぶっつけ本番じゃダメ。
しっかりプラクティスして調べるし、喋る事だって前もって考えてから挑む。
何事も準備が大切。
今回もそんな釣りだった。
自然相手だし、釣れない日々が続いていたしで狙って出した一枚と言うには気が引けるけど探して出した一枚とは言えるかなと。
その日の天候や翌日の天候、サヨリの移動を予測して日々転々と立ち回る。
本当に動き回った。
いくら釣れなかろうがそれの反復。
見る人によっては「ただ釣れるまで釣りしてるだけ」と解釈されるかもしれないけれど、決してそうではない。
持論を持ち、それを基に考え立ち回り、タイミングを絞って探し回った。
そんな釣れない日々がとても長い準備となったのはまだ私が未熟だからではあるけど、泥臭くしぶとく探し回った。
そんな準備期間があったからこそ今回の一枚もサイズなど関係なしに至高の一枚となった気がする。
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そして10年前の今頃も同じ様に。
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そしてブローウィン140Sは本当ヒラメがよく釣れる。
さて、今日はどう立ち回る?